Long-term effects of total parathyroidectomy with autotransplantation on secondary hyperparathyroidism

1995 
維持透析患者に合併した二次性上皮小体機能亢進症 (2°HPT) に対する上皮小体全摘出術および前腕自家移植術 (PTx-AT) の長期成績について検討した. PTx-ATを施行した37症例のうち, 術後11-63か月 (平均36か月) の20症例についてPTx後の骨病変の変化を, 27例について移植腺機能の評価を行った. 骨病変の評価には, digital imaging processing method (DIP法) にて第二中手骨の骨塩量 (ΣGS/D) および骨皮質幅指数 (MCI) を算出し用いた. 移植腺機能の評価には, C-PTH, PTH gradient, 超音波断層, 201TIシンチグラフィーを用いた. 評価時点において, 70%の症例でΣGS/Dの増加を認めた. 逆にΣGS/Dの減少を認めた6例中5例は術後34か月以上経過した症例であり, 術後の骨塩量の減少を引き起こす病態の存在も考えられ, 術後の経時的変化の評価の重要性が示唆された. また, 年齢, 性, 術前透析期間, 術前C-PTH, ALP, osteocalcinといった因子とΣGS/Dの増加率の間には, ALPとの関連を除いて相関は認められなかった. 一方, MCIに関しては30%の症例に増加を認めたにすぎなかった. 移植腺機能については, 術後は徐々にC-PTHが上昇する傾向が認められた. 評価時点において30%の症例でC-PTHが0.5ng/ml以下, intact-PTHが測定感度以下であったが, Vit D3補充療法にて管理可能であった. 逆に機能亢進症により再手術を要した症例も経験していない. また, 移植重量と移植腺機能の間には相関を認めなかった.
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