Total Protein Concentration of Gingival Crevicular Fluid as an Indicator of the Severity of Periodontal Disease.

1991 
歯周疾患における歯肉溝滲出液 (GCF) のタンパク濃度の臨床パラメーターとしての有用性を検討した。対象は成人型歯周炎患者 (23名) で, 平均年齢は52.7歳であった。被検部位はレントゲン写真上で明らかな歯槽骨破壊の認められる歯周ポケット93ヵ所を任意に選択した。本研究に用いたパラメーターは, Plaque Index (PlI), GCF量, probing depth (PD), attachment level (AL), Gingival Index (GI) および動揺度 (Mo) の6種類であった。GCFは, ペリオペーパー ®を 歯肉縁下約1mmに3分間保持, 採取し, ペリオトロン (®6) 0 00にて液量を測定した後, Lowry法を用いてタンパク濃度を算出した。その結果, タンパク濃度と6種のパラメーターとの相関係数は, 上記の記載順に0.41, 0.70, 0.31, 0.29, 0.60および0.39であり, Spearmanの順位相関ですべて有意であった (p<0.01) 。この中で, タンパク濃度は特にGCF量と高い相関を示した。以上より, タンパク濃度もまた歯周疾患の有効なパラメーターとなりうる可能性が示唆された。
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