A Study on Closed-System Anesthesia with Nitrous Oxide, Sevoflurane and Oxygen for 6 Hours

1997 
回路内気化器を設置した通常の麻酔器を用いてASA I~IIの12名の成人にセボフルラン,亜酸化窒素と酸素を使用し,6時間の閉鎖循環式麻酔を行なった.麻酔ガスモニターは呼吸回路内に空気が侵入しないように工夫し,測定後の余剰ガスは呼吸回路に回収した.酸素と亜酸化窒素の流量とセボフルランの気化器の設定濃度を調節して,およそ2%の吸気セボフルランの濃度と0.3のFIO2を維持した.吸気セボフルラン濃度は15±3分で2%に同亜酸化窒素濃度は3±1分で25%に達した.麻酔経過は円滑でSpO2はつねに97%以上を維持した.酸素,亜酸化窒素およびセボフルランの和(総濃度)は吸入麻酔開始直後は97±2%(このときはFIO2に等しい)であったが1時間後には94±1%,3時間後には93±3%に減少した.この原因は体内の溶存窒素の呼吸回路内への拡散によるものと考えられた.1時間当たりの酸素投与量は経時的に漸増傾向を,亜酸化窒素の投与量は経時的に有意に減少した.Compound Aは終始32ppm以下で許容できる濃度であった.
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