Effect of CaO and Na2CO3 on TCE Decomposition and Dry Sorption of Cl Compounds Derived from TCE

2007 
CaOおよびNa2CO3のアルカリ固体吸収剤によるトリクロロエチレン(TCE)の熱分解と塩素吸収挙動について実験的検討を行った.CaO,Na2CO3の存在しない条件下では,TCE-N2系混合ガス中のTCEは873 K以上で熱分解し,HCl,テトラクロロエチレンおよび四塩化炭素が生成した.一方,水蒸気が共存するTCE-N2-H2O系では,TCEは673 K以上で熱分解し,HClを生成した.CaOおよびNa2CO3の存在下では,473–1073 Kの全ての温度域でTCEの分解が確認され,その分解量は吸収剤の存在していない場合と比べて増加した.このときの反応生成物としては,TCE-N2系ではHClおよびジクロロアセチレン,TCE-N2-H2O系ではHClおよびジクロロエチレンが確認された.また,固体吸収剤はTCEの分解過程で生成する塩素化合物中のClを吸収することでCaCl2あるいはNaClとなった.CaO,Na2CO3吸収剤のCl吸収特性については,TCE-N2系混合ガスにおいて,873 Kでそれぞれ塩素吸収率の極大値0.60および0.53を示した.さらに,水蒸気を添加することで,CaOの場合は473–873 Kの範囲で塩素吸収率は向上し,873 Kで極大値0.72を示した.しかしながら,1073 Kでは水蒸気添加によってCaOの塩素吸収率は減少した.一方,Na2CO3の塩素吸収率は473–1073 Kのすべての温度域で水蒸気を添加することで向上し,873 Kで極大値0.66を示した.
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