Spontaneous propagation distance of peeling cracks.

1986 
ゴム状接着層によって貼り合わされた試料のはく離過程には二つの段階, すなわち, はく離の初期クラックの発生までの段階と, そのクラックが定常的に進行する段階があり, それぞれ異なる力学法則に従っていることが知られていた. ここでは, 二つの段階を結ぶ過渡的現象の存在を明らかにし, そこにおけるはく離クラックの自発的進行の機構を議論する. クラックの自発的進行は高速カメラで観測された. クラック発生までに引伸ばされた接着層の弾性エネルギーが解放されてクラックの表面エネルギーに転化しながらクラックが進む挙動が力学モデルによって解析され, クラックの自発的進行距離が導かれた. また, 接着層の変形に伴うエネルギー散逸の効果によって進行距離が指数関数的に短縮されることが明らかにされ実験と比較された.
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