A CASE OF INTESTINAL OBSTRUCTION CAUSED BY CHOLESTEROL EMBOLISM

2006 
症例は66歳,男性.脳梗塞と高血圧症の既往があった.腹痛,嘔吐を主訴に近医受診.急性腹症と診断され当科紹介となり精査加療目的にて入院となった.入院翌日に右下腹部痛,反跳痛出現.急性虫垂炎を疑い虫垂切除術施行した.しかし術後3日目より腹痛,嘔吐が再び出現.腹部X線写真にてニボーを認めイレウスと診断した.保存的治療を行うも症状軽快せずイレウス解除目的にて手術を施行した.回腸に狭窄部位を認めたため回腸部分切除を行った.狭窄部位に潰瘍性病変を認め,組織学的にはコレステロール結晶塞栓症による虚血性腸炎と診断された.術後は経過良好で14日目に退院となった.コレステロール結晶塞栓症は抗血栓療法,血管内カテーテル操作を誘因として多臓器に発症しうるが,消化器病変の本邦報告例は自験例を含めて5例と非常に稀であるため,若干の文献的考察を加えて報告する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    5
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []