肺がんCT検診認定技師(案)に関する検討

2007 
今後の受診者数の増加とそのニーズに対応して,低線量肺がんCT検診(以下,CT検診)を精度良くかつ能率的に行うためには,従来と異なる新しい検診システムの構築が不可欠となる.この課題に対し第3次対がん総合戦略研究事業「新しい検診モデルの構築と検診能率の向上に関する研究」土屋班の小班において,CT検診における認定技師(胸部CTスクリーナー)の検討がなされた.ここにその検討結果を報告し今後の展望について考察する.肺がんCT検診における認定技師の資格は,専門的なトレーニングを受けた後,認定試験によって与えられる.またその業務は今後,検討が予定されている肺がんCT検診画像読影の専門知識を持つ認定医師(肺がんCT検診認定医師)の下でのみ行われることを前提とする.認定技師の業務は,第1に被曝低減を目的として受診者に応じた最適スキャン条件による撮影を行うこと,第2に医師に対して最大限の画像情報を持つCT画像を提供すること,第3には1次読影として肺結節の拾い上げ(存在診断)を行うことである.肺がんCT検診認定医師,肺がんCT検診認定技師,認定施設の3つの制度を整備することにより,精度の高いCT検診を幅広く提供できる体制の構築を目指して行く.
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