川崎M・A・N形ニサイクルディーゼル機関の燃焼室壁部材の強度設計上の諸問題

1975 
近年の舶用ディーゼル機関の高出力化の傾向は著しく, それにともなって, 燃焼室壁部材はきわめてか酷な状態にさらされるようになった.従って, 舶用ディーゼル主機の設計に際して, 最も重要な問題は, 燃焼室壁部材の強度設計の問題であるといえよう.そして, この問題の基本点は, これらの部材の応力レベルをいかに正確には握し, かつ, その許容応力をどのように評価するかということである.小論では, KZ52/90N形ピストンの開発と, KZ70/120E形カバーの改善例をあげ, 燃焼室壁部材の強度設計上の諸問題とその解決の方向について述べる.
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