A case of malignant pheochromocytoma complicated with severe paralytic ileus: In special reference to the long-term treatment with parenteral alpha and beta adrenoreceptor blockers.

1986 
悪性褐色細胞腫はきわめてまれな疾患であるが,広範な遠隔転移を伴う場合,長期間にわたつて対症療法が必要となる.本稿では, 37才の男性例で骨,肝,リンパ節などに広範な転移をきたし,経過中にイレウス症状が持続したため,延べ10カ月間にわたりαおよびβ遮断薬の静脈内投与を必要とした症例を報告した.これらの薬物の投与量は1日に最大phentolamineが3500mg, propranololが80mgにも達し治療に難渋した.本例に合供したイレウス症状は過剰な血中カテコラミンによる腸管麻痺に起因するものと考えられ, phentolamineが他のα遮断薬や蠕動促進薬に比べて著効を示した.本薬の長期大量投与にもかかわらず,治療期間中重篤な副作用は認められなかつた.
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