Special articles on zeolite chemistry and technology. Study of mesopores induced by dealumination in zeolite Y.
1989
Y型ゼオライトの原料は, 一般に陽イオンとして Na+ を含む NaY であるが, このままでは, 耐熱性およぴ耐酸性に劣り実用的でない。これらの特性を向上させるため, 種々の方法によって金属イオン除去および SiO2/Al203 比の向上がなされ, 超安定Y型ゼオライトが製造されている。安定化の方法の一つとして, 出発原料 NaY の Na+をNE4+ にイオン交換して, 水熱法によってSiO2/Al203比を向上させる方法がある。著者らは水熱法でこれまでに結品性を損うことなく, SiO2/Al203=680 まで脱 Al する方法を確立した。この方法によって脱Alした試料について, 窒素吸着法および水銀圧入法によって細孔分布を調ぺたところ, Y型ゼオライト特有の細孔以外に新たに大孔径細孔が生じていることがわかった。この大孔径細孔を透過型電子顕微鏡を用いて直接確認することを試みた。その結果, 定性的に吸着などの実験データと一致する結果が得られ, 水熱法で安定化処理したY型ゼオライト中に, 新たに大孔径細孔が存在することが確認できた。さらに, SiCl4法を用いて安定化した試料について水熱法との比絞を行ない, 大孔径細孔の生成機構について検討した。
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