Rating methods of Drug Evaluation on Liver Diseases.

1975 
Open studyによる肝治療薬の薬効判定に関する一つの試みとして,肝機能検査について正常値,異常値を決め,薬剤投与前の傾向をふまえた上,投与後の推移をもって判定し,また肝組織所見の判定基準を11項目にわたって定め,薬剤投与前後の変化を観察した.肝機能および肝組織所見の結果は,統計学的に処理し評価する方法をPolyenephosphatidylcholine製剤を用いて試みた.対象は慢性肝炎48例,脂肪肝16例であった.慢性肝炎ではアルブミン分画,A/G比に有意の改善を認め,脂肪肝ではS-GOT, S-GPTに有意の低下を認めた.また,肝組織所見(16例)ではKupffer細胞の反応に有意の改善を認め,肝脂肪および肝細胞Ballooningにも改善傾向を認めたが,グリソン鞘における病変の改善は認めなかった.以上の結果は肝組織所見の改善と肝機能の改善との関連において注目すべき所見と考えられる.
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