A Histological Study of Oxytalan Fibers of Gingival Lamina Propria in Guinea Pig.

1999 
歯肉は歯肉上皮と歯肉固有層から構成される粘膜組織である。今回の実験はモルモットを用いて, その年齢および食餌の違いによる歯肉固有層におけるオキシタラン線維の分布と線維比率の変化を検討した。実験には8週齢の雌性モルモット8匹を幼若群, 60週齢の雌性モルモット8匹を老齢群として用いた。それぞれの年齢を2群に分け固形飼料群と, 粉砕飼料群の計4群とし8週間飼育した。試料は下顎切歯部より摘出し通法により前頭断切片を作成しH. E. 染色, Masson's trichrome染色および弾性線維染色 (Weigert's resorcin fuchsin preoxidation method; 前処理0.3%H2SO4 and 0.3%KMnO4で30分) を施して, 光顕的に観察した。さらに定量的には画像解析装置を用いてオキシタラン線維の比率を求めた。その結果, 老齢粉砕飼料群の膠原線維に病的な変化が観察された。またオキシタラン線維比率の比較では老齢群の歯肉固有層に著明な線維比率の増加が見られた。一方幼若群では食餌の違いによる著明な変化が見られなかった。すなわち本実験により老齢粉砕飼料群において膠原線維の損失を補填するオキシタラン線維の組織修復機構が示唆された。
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