A CASE OF RETROPERITONEAL CYSTIC LYMPHANGIOMA

2007 
症例は16歳, 男性. 2006年12月, 39度台の発熱と右下腹部痛が出現し近医を受診, 急性虫垂炎を疑われ抗生剤の投与を受けたが症状改善せず, 当院消化器科紹介となった. 腹部超音波検査, CTおよびMRI検査で, 腹腔内に130×63mmの嚢胞性腫瘍を認めたが腹部症状が改善したため経過をみていた. 2007年3月の腹部超音波検査およびCT検査で増大傾向と右腎盂の拡張がみられ, 外科紹介となった. 後腹膜から発生したリンパ管嚢腫を疑い, 2007年4月, 腫瘍切除術を行った. 嚢胞壁の一部は右精巣血管と下十二指腸曲に強固に癒着しており, 嚢胞に流入する太さ約1cmのリンパ管を認めた. 術中採取した嚢胞の内容液は暗褐色のやや混濁した漿液で, 術中迅速細胞診では主に赤血球とリンパ球を含有するが悪性細胞はみられなかった. 術後病理組織学的検査でリンパ管嚢腫の診断であった. 稀な後腹膜原発の巨大リンパ管嚢腫の1例を経験したので報告する.
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