A Case Report of Asymptomatic Malignant Microglucagonoma.

1991 
本邦で3例目と考えられる症状を伴わないmicroglucagonomaの1例を経験した.患者は74歳の女性.胆碓およびBorrmann4型の進行胃癌の診断で当科入院.術前糖尿病以外にglucagonomaを考えさせる所見無く, また画像診断上膵に明らかな腫瘍は認められなかった.胃全摘, 脾膵尾部合併切除, 胆嚢摘出術施行した.膵に肉眼的に腫瘍は認められなかったが, 組織学的には悪性と考えられる径5mmの腫瘍細胞の増殖巣が多数認められ, 免疫組織化学的に胃癌に合併した悪性glucagonomaと診断された.術後6か月にて胃癌の腹膜播種にて死亡した.剖検にて径5mm以下のglucagonomaの小増生巣が膵にのみ多数認められた.Glucagonomaは本邦で本例を含め52例報告があるが径5mm以下ものにも悪性なものがあることを本例は初めて示し得た.今後このようなmicroglucagonomaにも治療の必要性が示唆された.
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