A vertebral artery occlusion developed 10 weeks after blunt cervical trauma caused by an operational error when using a cultivator

2011 
症例は66歳,男性.耕運機の操作を誤り,後進してきたハンドル部で左下顎を強く圧迫され,一時的に頸部過伸展状態となった.その後,左後頸部痛が持続し,受傷10週後に激しい後頸部痛・左不全麻痺・意識障害を生じ当院へ搬送された.拡散強調画像では上位頸髄と左後下小脳動脈領域に急性梗塞を認めた.左椎骨動脈のMRAとbasi-parallel anatomical scanning画像の所見にミスマッチがあったこと,頭部単純CTで左椎骨動脈から脳底動脈にかけて壁内血栓を示唆する高吸収域を認めたことから10週前の鈍的頸部外傷に関連した椎骨動脈損傷に伴う解離・閉塞が生じたと考えた.本例を通じ椎骨動脈損傷の受傷機転には多様性があること,詳細な問診の重要性を改めて認識した.また頸部外傷後に慢性的な後頸部痛を訴える患者と遭遇した場合には,受傷からの期間があったとしても椎骨動脈損傷の可能性を考慮すべきと思われた.
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