A Case of a Huge Malignant Pleural Mesothelioma With Extensive Ossification Resected by Transverse Sternotomy With Bilateral Thoracotomy.
2001
広範な反応性骨形成を伴った, 限局性悪性胸膜中皮腫を経験した. 症例は72歳男性, 咳嗽を主訴に受診し, 胸部単純X線写真で胸水を伴う右肺野の巨大腫瘤影を指摘された. 胸水中に悪性細胞は証明されず, 血中腫瘍マ-カ-はNSEのみ19.4ng/mlと上昇を認めた. 胸部CTでは, 前縦隔から右胸腔に大きく突出する20×16×12cm大の, 不均一で多数の石灰化巣を伴った多房性の孤立性巨大腫瘍を認め, 縦隔を左方に強く圧排し, 右主肺動脈と主気管支を圧迫閉塞していた. 成熟型奇形種が疑われたが, 血中α-フェトプロテイン及びHCG値の上昇はなく, 経皮的生検から確定診断は得られなかった. 腫瘍は短期間で急速に増大し, 呼吸循環不全が進行したため, 腫瘍と共に右肺全摘除を行った. 通常の後側方切開或いは胸骨正中切開では肺門部肺動静脈の処理が困難と思われたため, 胸骨横断切開により左胸腔側から肺動脈を処理した. 右胸腔内の血性胸水は2300ml, 摘出標本重量2370gであった. 術後病理組織診断は, 反応性化骨を伴った限局性悪性肉腫様中皮腫であった. 術後呼吸循環動態は安定し, 術後合併症なく第34病日に軽快退院した.
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