[IgM anti-ATLA antibodies in HTLV-I healthy carriers and patients with adult T cell leukemia and HTLV-I associated myelopathy].

1988 
HTLV-I持続感染者を健康人キャリアと成人T細胞白血病(ATL), HTLV-I関連ミオパチー(HAM)などの有病者に分け,酵素抗体法やウエスタンブロット法でIgM, IgGクラス別に抗ATLA抗体を測定した. IgM抗体は,健康人キャリア26%, ATL 7.7%, HAM 72.3%で,特にHAMでは有意に高頻度で,抗体価も高く, p24抗原との反応性が強かった.長期に経時的に観察したATL, HAM患者では,約1年間の観察中若干の変動を示しつつ,常時陽性のままであった.特に, HAMでは病像と平行して抗体価が変動した.一方,輸血後陽転例では, IgM抗体は感染後急速に上昇し,短期間で急降下するが2年経過後も低力価ながら観察された.従って, HTLV-IのIgM抗体は初感染を意味するのみでなく,ウイルスと宿主との間に特異な免疫学的相互関係があり, HAMでは病状への関与も示唆された.
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