2.困難な部位の胃病変に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術の手技と工夫

2021 
2008 年にHiki らによりはじめて報告された腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery:LECS)は,今日では胃粘膜下腫瘍に対する標準手術の一つとして広く普及している1).胃全摘や噴門側胃切除など,機能欠損が大きくなる術式が選択されてきた食道胃接合部近傍の病変に対しても,LECS により胃の温存が可能となったが,食道胃接合部近傍におけるLECS は他部位に比較して難易度が高い.本稿では,当科で採用しているアプローチの工夫として,U 字切開法と胃瘻LECS について解説する.
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