A CASE OF ESOPHAGEAL CARCINOMA WITH A REFRACTORY PERICARDIAL EFFUSION POST CHEMORADIOTHERAPY SUCCESSFULLY TREATED BY PERICARDIAL FENESTRATION AND GREATER OMENTUM INSERTION

2009 
症例は74歳,男性.胸部中部食道癌に対し化学放射線療法を施行後に完全緩解を得たが,治療開始後7カ月から繰り返す胸水・心嚢液貯留のため繰り返し経皮的心嚢穿刺ドレナージを施行した.再度,心タンポナーデ症状を呈したが,心膜腔の癒着により安全な穿刺によるドレナージ術が困難であったので,開腹下心膜開窓・大網充填術を施行した.術後病理検査では,心膜の繊維化や硝子化がみられ炎症細胞浸潤を認めるものの悪性細胞は認めなかった.また細菌培養検査,抗酸菌検査ではいずれも陰性の結果であった.術後2年6カ月経過し外来経過観察中であるが,胸水の貯留を若干認めるものの,食道癌や心嚢液貯留の再発は認めていない.放射線治療晩期障害による心嚢液および胸水貯留に対し,本術式は有用で,比較的低浸襲なため考慮されるべき治療法と考えられた.
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