肛門管由来と考えられたGastrointestinal Stromal Tumor(GIST)の1 例

2016 
症例は70 歳台,女性。会陰部腫瘤を主訴に当院を受診し,精査にて肛門周囲の腫瘍と診断された。経皮的に外肛門括約筋と内肛門括約筋を一部合併切除しながら同腫瘍を摘出した。病理組織学的には,紡錘形の異型細胞が束状,渦巻き状に不規則配列を呈しながら増殖していた。また免疫染色では,c-kit 陽性,CD34 強陽性で,a-SMA陰性,S-100陰性であり,gastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断した。発生由来としては,腫瘍の周囲はa-SMA陽性の肛門管の平滑筋に覆われており,その外側に横紋筋を認めたことから,内肛門括約筋が由来であると考えられた。
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