FOUR CASES OF ADVANCED DUODENAL BULB CANCER

2000 
比較的稀な疾患である十二指腸球部進行癌4例を経験した.各症例の主訴は上腹部腫瘤2例,黄疸1例,労作時呼吸困難1例であり,消化器症状は比較的軽度である例がほとんどであった.手術は膵頭十二指腸切除術2例,幽門側胃切除および十二指腸球部切除術1例,胃空腸吻合1例であった.切除例3例すべて3型腫瘍で,浸達度はss, se, siであり,組織型はtub2 2例, pap 1例, muc 1例で比較的分化度の高い症例であった.いずれの症例もP, N, H因子が進行していることから根治手術は難しい状態であったため,予後として2年生存例を認めなかった.
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