Lung Profile Scanning法の装置について

1968 
最近, 肺機能検査に対して種々のアイントープが用いられるようになり, われわれは局所肺血流分布の測定に131I-MAAによるLung Profile Scanning法を行なってきたが, 本稿では本装置の紹介を兼ねて, この種方法の最も基本的な問題について検討を行なった。すなわちスキャニング速度とレートメーターの時定数との間の関係の重要性を指摘し, その至適組合わせについての実験的考察を行なった。それによれば至適組合わせは時定数を1秒にとれば, スキャニング速度は毎秒5mm以下でなければならない。また時定数が0.5秒であれば, スキャニング速度は毎秒20mm以下でなければならない。したがって131I-MAA-スキャンには時定数1秒, スキャニング速度5mm/秒が適当であり, 133Xe-スキャニングには時定数0.5秒, スキャニング速度20mm/秒が適当であるという結果を得た。
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