Comparison of intrapleural carboplatin and distilled water administered during operation for lung cancer

1993 
肺癌手術時の胸腔内抗癌剤投与の意義を検討し, 蒸留水による胸腔内洗浄と有効性につき比較した.方法は8例の肺癌症例にカルボプラチン450mgを術中胸腔内に投与し体内動態を調べた.結果は投与2時間後, 4時間後の血中全プラチナ濃度は平均4.5ug/mlと2.0ug/mlであった.縦隔リンパ節内プラチナ量は1.0ug/g (wet) であった.これらの濃度の有効性を評価するために, 肺癌培養細胞7種類に対しin vitro感受性試験を行ったところ, カルボプラチンの全種類に対するIC50は50ug/mlであった.一方肺癌切除腫瘍組織と培養細胞各5種類のうち9種類は, 5分間蒸留水に浸すことで50%以上の抑制が可能であった.また蒸留水による5分間の胸腔内洗浄では, 術後合併症の増加や電解質への影響はみられなかった.以上より術中のカルボプラチン450mgの胸腔内投与は5分間の蒸留水による胸腔内洗浄で代用可能と思われた.
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