Cell-mediated immunity in primary lung cancer assessed with respect to lymphocyte subsets.
1988
原発性肺癌55例の細胞性免疫能を, PPD皮内反応, リンパ球幼若化反応, Tリンパ球亜群の比率から検討した.IV期においてPPD皮内反応とPHA・Con Aリンパ球幼若化反応の低下 (p<0.05) とOKT4, 0KT4/OKT8の低下 (p<0.025) とOKT8の増加 (p<0.05) を認めたが, 組織型による差はなかった.B.1.1,000以上の重喫煙群ではW期と同様なT細胞亜群の変化 (p<0.05) が認められた.治療による変化としてOKT3, 0KT4, 0KT4/OKT8の低下と, OKT8, OKIa1の増加傾向を認めた.以上の成績よりIV期進行肺癌の細胞性免疫能は低下しており, その機序の1つにヘルパーT細胞の低下とサプレッサーT細胞の増加の関与が示唆された.さらに, 化学療法や放射線療法が, 担癌患者のT細胞亜群に影響を与え, 生体の感染防御能の低下が示唆された.肺癌患者の免疫応答を評価する上で, リンパ球亜群の検討は有用なパラメーターと考えられた.
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