4 Q&A で学ぶ 尿道カテーテルと腎瘻・膀胱瘻の管理の違い

尿道留置カテーテルと腎瘻・膀胱瘻の違いは，尿道カテーテルが尿道という管腔臓器に挿入されているのに対し，腎瘻，膀胱瘻は本来管腔でない皮膚に人工的に孔を開け，そこから腎盂腎杯内，または膀胱内にカテーテルを挿入し，尿をドレナージする点にあります．長期留置患者における細菌尿の合併率は，尿道留置カテーテルと腎瘻・膀胱瘻とはほぼ同様であると考えてよいでしょう．腎瘻，膀胱瘻のカテーテルの交換や消毒に関してエビデンスのある決まりごとはありませんが，尿道留置カテーテルに準じて，「カテーテルは閉塞が起こった場合，または起こる兆しがある場合に交換する」，「カテーテルの閉塞や劣化がなければ交換時期が遅れても問題はないが，2 ヵ月を超えて同一カテーテルを留置することは避ける」ことを基本にすればよいかと考えます．