駿河原宿植松家の帯笑園(平成8年度 日本造園学会研究発表論文集(14))

1996 
駿河原宿 (現沼津市原) の素封家植松氏の庭, 帯笑園について, 皆川淇園による「植松受花園記」と「帯笑園絵図面」を中心に, 江戸時代後期の庭のありさまを考察した。その結果, 帯笑園が盆栽とさまざまな園芸植物の収集展覧の場であったこと, 収集品に外来種が多数含まれること, 富士山の眺めと収集品を, 庭中の亭からあるいは庭をめぐって楽しむことができたこと, 旅行者の訪問が多いこと, 庭についての文章や扁額の存在があきらかとなり, 帯笑園が, 園芸の趣味, 亭での観賞と歓談書や文芸を通じた庭の楽しみ方が一体となった, 富裕層の庭のありかたを示す顕著な例であることを認めた。
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