上行結腸癌術後,大動脈周囲リンパ節転移再発に対しUFT/LV を用いて CR を得た1 例

2014 
症例は66 歳,男性。2008年10 月に上行結腸癌に対し結腸右半切除術を施行。病理組織学的検査はtub2,pSE,ly1,v0,PM0,DM0,RM0,pN1(2/23),H0,P0,StageⅢa であった。術後外来にて補助療法としてUFT(500 mg/日)/LV(75 mg/日)を内服開始するも,肝機能障害が出現したため1 コースで中止となった。その後2009 年 6 月,CEA の上昇を認めたため腹部CT 施行したところ,f2 cm 大の大動脈周囲リンパ節腫大を1 個認め,FDG-PET でも同部に高集積を認めたため,大動脈周囲リンパ節転移再発と診断した。手術治療と抗癌剤の治療効果,有害事象,管理方法などを患者に説明し,UFT(500 mg/日)/LV(75 mg/日)の方針となった。3 コース施行後,腹部 CT で CR が得られ,2011 年 4 月まで計15 コース施行しCR 継続したため内服中止しているが,その後も無再発生存中である。有害事象は肝機能障害Grade 2 であった。今回われわれは,上行結腸癌術後,大動脈周囲リンパ節転移再発に対しUFT/LV を用いて大きな有害事象なくCR が得られた1 例を経験したので報告する。
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