EFFECT OF PRE- AND POSTOPERATIVE PULMONARY PHYSICAL THERAPY IN ESOPHAGEAL CANCER SURGERY

2003 
当院では1999年6月より食道癌術前から理学療法士が運動療法を含めた呼吸理学療法を開始した.術前から理学療法士が呼吸訓練を行った群(施行群n=40)と行わなかった群(非施行群n=14)の2群に分け,入院期間,合併症,入院医療費について後方視的に検討した.術後入院期間は施行群29.9日,非施行群67.9日で施行群が有意に短かった(p=0.020).呼吸器合併症は施行群28%,非施行群43%であった(p=0.287).呼吸器合併症との関係を以下の3群に分けて検討した.合併症非併発群(合併症なし群n=21)と呼吸器合併症のみ併発した13例中,術前理学療法施行群(施行群+呼合併群n=8)と非施行群(非施行群+呼合併群n=5)である.入院医療費は非施行群+呼合併群が施行群+呼合併群より高い傾向がみられた(p=0.248).術前呼吸理学療法と術後早期の訓練開始は,呼吸器合併症の予防に有用で,術後入院期間が短縮し,医療費の低減化に寄与したと考えられた.
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