A Case of Diaphragm Disease of the Small Intestine Caused by Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs

2009 
症例は91歳,男性.嘔吐・腹痛を主訴に近医受診.腸閉塞の診断で当院へ搬送された.開腹歴はなく脊柱管狭窄症に対して3年前からNSAIDを内服していた.腹部レントゲンで小腸での腸閉塞と診断され,外科的治療を考慮したものの本人および家族が手術を希望しないため保存的加療を行った.しかし,その後も症状の改善増悪を繰り返したため入院より2カ月後手術を施行した.術中所見では回盲部の50cm口側から多数の硬結を蝕知し,同部位で閉塞していた.回腸を約80cmにわたり切除し回腸側々吻合で再建した.切除標本では回腸に多数の膜状の閉塞部位を認めた.病理学的検索では粘膜下層に高度の線維化を認め慢性炎症細胞が増加していた.NSAID使用による粘膜障害に関連した回腸の膜様狭窄と診断した.
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