Ruptured aortic dissection into the left atrium (DeBakey II)
2002
症例は16年前に僧帽弁置換術を施行され,心不全症状で受診した71歳の女性.胸壁心エコーで左房内に僧帽弁閉鎖不全様の乱流を認めた.引き続き行った経食道心エコーで,左房内の乱流は大動脈バルサルバ洞から左房内へのシャント血流と判明した.受診後,急性左心不全をきたしショック状態となったため緊急心臓カテーテル検査を施行.造影によりDeBakey II型の解離性大動脈瘤と診断,偽腔と左房内との交通を確認した.ショックの改善のため経皮的心肺補助法(PCPS)で繋ぎ,準緊急的手術で救命することができた.
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