Effects of Heat Exposure on Plasma Glucagon and Insulin Concentrations in Rats

1991 
高温暴露がラットにおける血漿中のグルカゴンおよびインスリン濃度,ならびにグルコースと脂肪酸の動員に与える影響について検討した.12週齢のウイスター系雄ラット(平均体重359g)を26°と33°の2グループに分け,13gの市販粉末飼料を毎日午前10:00に与えて飼育した.16日目から,5日間全尿を採取し,尿への窒素排出量を測定した.22日目から32日目にかけて,給餌後2,4,8,16,24時間後に全ラットの頚静脈より1mlの血液を採取し,血漿を得た.最終の血液採取後,全血を腹部大動脈より採取して血清を分離した.また,精巣上体脂肪組織量を秤量し,ラットの体脂肪量の指標とした.高温環境下では,血液中のグルコースならびに遊離脂肪酸濃度が有意に低く,精巣上体脂肪組織量は高かった.エネルギー源としてのグルコースならびに脂肪酸動員の低下が,高温環境下におけるラットの体脂肪量の上昇に関連しているものと考えられた.一方,血漿中のグルカゴンおよびインスリン濃度は高温暴露によって変化しなかった.
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