Two Cases of Temporal Arteritis Involving the Occipital Artery.

2002 
症例1:76歳,女性。1999年8月下旬より,後頭部に索状の硬結を認め,頭痛,発熱を伴うため当科入院。入院時,両側浅側頭動脈および後頭動脈に索状の肥厚を認め,微熱が持続し,CRPとESRは上昇していた。浅側頭動脈生検にて中膜を中心にリンパ球,組織球の浸潤を認め,巨細胞を伴う肉芽腫性炎症の所見であった。以上より側頭動脈炎と診断。Prednisolone 40mg/dayの内服後より発熱,炎症所見の改善とともに頭部の索状硬結は急速に消失した。症例2:80歳,女性。2001年8月上旬より,側頭部から後頭部にかけて索状の硬結,頭痛,発熱が出現したため当科入院。入院時検査所見および病理組織像も症例1と同様であり,側頭動脈炎と診断した。自験2症例の特徴は浅側頭動脈のみならず後頭動脈にも病変をきたしたことであり,本邦報告例において後頭動脈に病変をきたした症例は過去に4例と稀であった。
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