Recurrence of stroke. Analysis of 111 consecutive cases.

1992 
1977年4月1日から10年間に入院した脳卒中患者のうち, 初回発作, 再発作ともCTにより病巣を確認し得た脳卒中再発例111例 (男79例, 女32例) について, 再発までの期間, 病型, 部位および危険因子について検討を加えた.初回発作時の平均年齢は62.6歳, 再発までの平均期間は26.3ヵ月であった.再発は1年未満に再発するものが多く, 年を経る毎に再発は減少していた.再発病型は梗塞を繰り返したものが79例で, そのうち血栓を繰り返したものが54例, 塞栓を繰り返したものは22例であった.出血を繰り返したものが12例, 出血後に梗塞を起こしたものが11例, 梗塞後に出血を起こしたものが9例であった.梗塞で初発したものは梗塞で再発したものが多いが, 出血で初発したものの約半数は梗塞で再発していた.梗塞と出血を交互に起こした例では, 穿通枝梗塞と視床・被殻出血の組み合わせが多く, 両者が病因論的に共通の基盤を有することが示唆された.再発例で塞栓を繰り返す群を除いて高血圧を基礎疾患に持つ例が多く, また出血を繰り返す群では初回発作後の血圧コントロールの重要性が示された.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []