2.中年層における血管障害~メタボリックシンドロームとの関連~
2010
動脈硬化危険因子として,性,加齢,喫煙,肥満,高血圧,糖・脂質代謝異常などが挙げられるが,メタボリック症候群はこれらの因子が複合した病態であり,加齢とともにその罹患率が上昇し動脈硬化進展に密接に関与する.動脈硬化に関連した血管障害指標として頸動脈超音波検査,脈波速度(PWV),また血管内皮機能を評価するFMDなどがわが国で日常診療に応用されている.しかし,これら評価方法は血管障害を同様に反映するのでなく,個々に一部異なった病態生理を反映する.よって各々の血管機能検査の解釈には個々の検査の特性を考慮しながら,更に年齢,メタボリック症候群合併の有無など対象に応じた検討が必要である.
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