北上山地前期石炭紀付加体「根田茂帯」の構成岩相と根田茂帯・南部北上帯境界
2008
本見学コースでは,北上山地に分布する前期石炭紀付加体を含む根田茂(ねだも)帯と南部北上帯北縁部のオルドビス~シルル紀島弧地質体を観察する.根田茂帯の綱取ユニットは化石によって時代が決定された付加体としては日本最古であり,これに相当する地質体は現在のところ日本列島の他地域にはない.根田茂帯は泥岩/珪長質凝灰岩互層(MS互層)と緑色岩類の卓越で特徴づけられ,日本列島各地のジュラ紀付加体や白亜紀付加体とは異なる岩相を示す.また南部北上帯北縁部には,シルル紀砕屑岩類の基盤となる島弧型緑色岩類や角閃岩・超苦鉄質岩が分布している.本見学では,これらの地質体を観察し,古アジア縁辺部における古生代沈み込み帯のテクトニクスを議論したい.
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
24
References
4
Citations
NaN
KQI