A case of IgD multiple myeloma associated with abnormal plasma cells and paraprotein in the pleural fluid
1987
多発性骨髄腫に合併した胸水中に異型形質細胞とM蛋白を認める例はまれであり本邦では11例の報告をみるのみである.患者は72才,女性.体動時に増強する両背部痛を主訴に受診.初診時発熱と胸水貯留を認めた.既往歴は72才時胸部打撲による右肋骨骨折,腰椎捻挫.入院時,高度の貧血と軽度の白血球減少,尿蛋白3 (+)を認め, Ccrは17.2ml/minと低下.血清IgD・λ型M蛋白と尿中λ型Bence Jones蛋白を認め,胸水中にもIgD-λ型M蛋白とともに多数の異型形質細胞を認めた.骨髄では有核細胞10.6×104/cmmであり,そのうち形質細胞は75.8%であった.以上より,胸膜浸潤を伴うIgD骨髓腫と診断したが,その機序として骨病変からの浸潤ないし直接浸潤が考えられた.
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