Usefulness of NBI Magnifying Endoscopy in the Pharynx and Esophagus

2008 
近年,高解像度の “NBI拡大” 内視鏡の登場により,とくに扁平上皮領域では微小な腫瘍性病変の発見も容易になってきた。NBI通常観察 (非拡大) でbrown spot (あるいはbrownish area) を同定して,その後に同部のNBI拡大内視鏡をおこなうことで病変の性状診断をおこなうことができる。扁平上皮領域における通常の拡大内視鏡観察 (約100倍) においては,IPCLパターン分類 (IPCL:扁平上皮乳頭内血管) が指標となる。IPCLの変化は,組織の構造異型を反映していると考えられる。今後の将来展望として,超・拡大内視鏡 (endocytoscopy) (500倍) (未発売) があり,こちらでは細胞や核を生体内で直接観察することができる。これにより細胞異型をも捉えることができる。ECA (endocytoscopic atypia) 分類として,パパニコロウ分類に従い5段階評価をおこなっている。このような診断機器の進歩により,組織の内視鏡的異型度診断が現実のものとなりつつある。ここではIPCLパターン分類,ECA分類を中心に概説したい。
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