AN ADULT CASE OF BOCHDALEK HERNIA WITH COMPLETE RUPTURE OF THE COLON

2001 
脾彎曲部結腸の完全断裂と胃穿孔をきたし,重篤な転帰をとった成人Bochdalek孔ヘルニアの1例を報告する. 症例は61歳,女性.数年前から食道裂孔ヘルニアを指摘されていたが特に強い症状なく経過していた.しかし,今回,心窩部痛,嘔気,摂食困難を主訴に入院した.入院時の胸部X線写真で左胸腔に鏡面像を伴う巨大な異常ガス像を認めた.MRI前額断と矢状断によりヘルニア門はBochdalek孔と診断でき,また胸腔内脱出臓器は胃と結腸と考えられた.左無気肺の進行と炎症所見の急激な増悪のため入院9日目に緊急手術を施行した.手術所見では胃体部と完全離断された約30cmの結腸ループが左胸腔内に脱出していた.離断結腸切除,胃穿孔部閉鎖,結腸-結腸吻合,ヘルニア門の一次縫合閉鎖を施行した.しかし患者は敗血症状態から脱却できず術後40日目に入院死した.
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