BREAST CARCINOMA ARISING IN A FIBROADENOMA-A CASE REPORT-

2002 
線維腺腫内に発生した浸潤性乳癌を経験したので報告する.症例は52歳,女性,左乳房痛にて来院.触診にて左C領域に径2cmの腫瘤を触知し,超音波検査およびマンモグラフィーでは線維腺腫を疑ったが確定診断のため摘出生検を行った.病理検査にて線維腺腫内に浸潤性乳管癌を認めたため乳房温存手術および腋窩リンパ節郭清を行った.リンパ節転移は認めず,術後温存乳房への放射線照射を追加した.諸家の報告を検討すると線維腺腫内乳癌の診断に最も有用な検査は摘出生検であり,マンモグラフィと超音波検査はほとんど無力である.吸引細胞診は低い正診率に止まり癌合併を見落とす可能性があった.治療法は線維腺腫内乳癌の進展様式は乳管内進展,間質浸潤ともに通常乳癌と異なるところがなく通常乳癌と同様に取り扱うべきであると考えられた.
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