ロジウム触媒による立体規則性ポリ (N-プロパルギルアミド) の合成と構造
2002
置換アセチレンの1つであるN-プロパルギルアミドがRh触媒によって速やかに重合し, 選択的にシス-トランソイドの立体規則性をもつポリマーを収率よく与えることを見いだした. 生成ポリマー, ポリ (N-プロパルギルアミド), の側鎖間には分子内水素結合が形成され, これによって主鎖にらせん構造が誘起・安定化されることを明らかにした. また, らせん構造は熱や極性溶媒の添加といった外部環境の変化に応答して容易にランダムコイルへと変化し, その際吸収挙動が大きく変化することを見いだした. さらに, ポリ (N-プロパルギルアミド) のらせん構造は大きな負のエントロピーとエンタルピーのバランスの上に成り立っていることをスペクトル的に証明した.
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