MIRIZZI SYNDROME CAUSED BY XANTHOGRANULOMATOUS CHOLECYSTITIS : REPORT OF A CASE

2007 
症例は79歳, 男性で上腹部痛, 悪心を主訴に近医受診し, 胆石症の診断で当科紹介. 腹部US, CTにて胆嚢炎, 胆嚢結石, 総胆管結石の診断となる. EST施行し総胆管結石載石した際, 総肝管狭窄を認めた. CA19-9は245.9U/mlと高値を示しており, 総肝管狭窄は胆嚢癌による胆管浸潤も否定できなかったが, 胆嚢炎症状を繰り返していたため, 開腹胆嚢摘出術を施行. 術中, 高度な胆嚢周囲の炎症, 癒着を認めたが, 肉眼的に悪性を疑わせる所見はなく, 切除標本の病理学的検査所見は黄色肉芽腫性胆嚢炎であった. 術後総肝管狭窄部は改善していた.黄色肉芽腫性胆嚢炎は胆嚢壁の著明な肥厚を伴い術前に胆嚢癌との鑑別がきわめて困難な疾患であり, Mirizzi症候群をきたした症例は自験例も含め4例しか報告されていない. われわれは, 黄色肉芽腫性胆嚢炎よりMirizzi症候群をきたした稀な症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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