A new peritoneal wall anchor technique (PWAT) for peritoneal catheter malposition

2006 
腹膜透析カテーテルの位置異常は時に注排液困難を呈し, 臨床上対応に苦慮することを経験する. このようなカテーテル位置異常に対して, われわれは腹腔鏡下に留置針を穿刺しナイロン糸を挿入してカテーテルを腹壁に固定する簡易な方法 (Peritoneal Wall Anchor Technique: PWAT) の有用性に関して以前本誌において報告した. しかし, 操作にあたっては腹腔鏡システムを用いなければならない煩雑さや, カテーテル位置異常がおきてから半緊急処置として施行しなければならないといった問題があった.そこでわれわれは, 腹壁固定術は実際にカテーテル位置異常が生じてから施行するのではなく予防こそが重要であると考え, カテーテル挿入時に併施する方法を考案したので報告する. この方法は今までの体表面からの穿刺ではなく腹腔内から体表への穿刺になるため, 元法による腸管穿孔などの合併症も解決できたと考える.この方法で今までに計21症例に行い, 全例施行時に合併症なく施行することができた.本法は簡便かつ安全にPWATが施行できる有用な方法であろうと考えられた.
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