STUDIES ON THE EFFECTS AND TIME OF WARM BATHING FOR PATIENTS WITH ACUTE MYOCARDIAL INFARCTION

心筋梗塞回復期の男性患者51名を対象として,リハ中温浴の安全性および温浴許可の時期について検討した.心筋梗塞患者のΔPEP/ETの減少は,入院時Pcelの予後指数10以上の群,温浴時期のCTR50%以上の群,温浴時心電図で期外収縮(+)群で有意に少なかった.温浴時心電図変化群は有意に高齢で,梗塞範囲も広く,入院日数も長く,運動耐容量も低かった.Killipの分類,Peelの予後指数なども有意に重症度が高く,冠動脈造影でも多枝病変が多く,CTRも大きい傾向であった.1回平地歩行200m以上のリハが許可され,運動耐容量50W以上の時期での,合併症のない例の温浴は比較的安全であると考えられた.