Pattern of Free Amino Acids in Rumen Content and Blood of Sheep Fed Diet Containing Urea

1975 
1) はじめ,めん羊を低蛋白質の実験配合飼料と乾草で飼い,次いで飼料の量は同じくして,実験配合飼料に対し3%おにび5%になるように尿素を添加した2種の飼料で3週間ずつ順次に飼養した.各飼養期の末日に第一胃液および血液を採取した.第一胃液の遊離アミノ酸濃度は採食前に比べて採食後は急激に減少した.採食前の遊離アミノ酸濃度は尿素添加量の増量に伴って増加した.遊離アミノ酸中アルギニンは非常に少ないか見出されなかった.2) 第一胃壁からのアミノ酸の吸収をみるために,第一胃静脈血と動脈血の遊離アミノ酸濃度の差を検討した.その結果,大部分のアミノ酸は吸収されないが,わずかにアスパラギン酸とグルタミン酸の吸収が示唆された.3) 尿素添加量の増加に伴う血漿遊離アミノ酸濃度の変化を検討した.その結果,総アミノ酸量変化しなかったが,必須アミノ酸がわずかに減少し,非必須アミノ酸が増加した.したがって,その比はわずかながら減少した.尿素添加によってグリシン濃度が顕著に増加し,アラニンは減少した.4) 飼料のアミノ酸組成と第一胃内容物のアミノ酸組成を比較すると,後者がリジン,メチオニン,イソロイシンが高く,シスチン,ヒスチジンなどが低かった.蛋白質の転換が起っていることが示された.
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