Verrucous carcinoma and well-differentiated keratinizing squamous cell carcinoma of the cervix : Report of two cases with negative cytology.

1986 
術前の擦過細胞診が陰性を示した子宮頸部浸潤癌2例を経験した. これらは肉眼的に乳頭状に増殖した腫瘍で, 細胞診では角化細胞が多く出現しており, 明らかな悪性像はなかった. しかし, 生検組織診で, 1例は高分化角化型扁平上皮癌, ほかの1例はきわめてまれなverrucous carcinomaであった. 前者では, 進行期分類Ib期の診断で, 広汎性子宮全摘術を行い, 術後1年1ヵ月を経過した現在, 再発を認めていない. 後者はmb期の診断で, 化学療法を施行したが, 効果なく, 永眠された.これら2例の細胞学的, 組織学的診断上の問題点を文献的考察を加えて検討した.verrucous carcinomaは, その組織像から予期されるように, 細胞診で陰性を示しやすい. おもな症例報告をまとめると, 細胞診陰性率は84.6%と高く, 本疾患における細胞診の限界を示している.これら2例とhuman papilloma virusとの関連を検索した。電顕ではviral particle陰性, 抗papilloma virus抗体を用いた酵素抗体法も陰性であった.
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