歯周疾患 (慢性辺縁性歯周炎) 患者の初診時診査項目に関する検討

1985 
当科では, 初診時における歯周疾患患者の状態を把握することを目的として, 当科に来院し, 慢性辺縁性歯周炎と診断された患者, 男性100名, 女性100名, 計200名を対象として検索を行っている。今回は第一報として, 初診時における歯周疾患患者質問調査表をもとに, 主訴項目, 嗜好品および習慣, 過去における治療の有無, 口腔衛生観念, 治療に対する熱意と年齢, 性別, 疾患の進行度との関係について検索し, 以下の結果を得た。(1) 来院患者は, 40歳代が多く, また, 重度のものが約60%を占めた。(2) 主訴項目では, 食片圧入が最も多かった。(3) 片側咀嚼, 甘味物の摂取, 喫煙, 硬固物の摂取に男女差が認められた。(4) 来院患者の66.0%が歯石除去を経験していた。(5) ブラッシング回数は, 1日2回, 1日1回, 1日3回の順であった。(6) 歯ブラシの交換時期については, 2ヵ月が多く, ブラッシングの指導を受けたものは34.0%であった。
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