Clinical Studies on Cases of Recurrent Benign Paroxysmal Positional Vertigo
1982
1981年の福岡大学病院耳鼻咽喉科における良性発作性頭位眩暈症は58例で, 全めまい患者330例の18%にあたり, 突発性難聴29例, メニエール病13例であった.良性発作性頭位眩暈症で受診し, 初診時の発作以前にもめまい発作を有していたものが約半数にみられた. 初診後にも再発したものが9例 (15%) にみられたが, 一般に経過は数日~数週で自・他覚症状ともに消失したものが40例 (70%) であった.文献的にも再発, 治癒遷延例が20~30%にみられており, 耳石器の局所的因子が発症のメカニズムの主因と思われるものの, プラスアルファーとしての発症誘因が重複・反復することで再発する可能性がある. また病変部も耳石器のみにとどまらず半規管系との関係や病因に関連して症状が持続する例もあり得ると考察した.
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