肺転移巣においてGrowing Teratoma Syndromeを呈した精巣原発胚細胞腫瘍の1 例

2012 
症例は37 歳,男性。右精巣の混合型胚細胞腫瘍に対して高位精巣腫瘍摘出術を施行された。術後経過観察中に血清AFP上昇・多発性肺転移を認め,BEP 療法を開始した。治療後よりAFPは正常化するも,肺腫瘍は増大傾向にあったため胸腔鏡下に肺残存腫瘍摘出術を行った。病理結果は成熟奇形腫のみであり,術後6 か月経った現在,再発はみられていない。胚細胞腫瘍の治療中・治療後に血清腫瘍マーカーが正常化するにもかかわらず残存腫瘍が増大することがある。これはgrowing teratoma syndrome(GTS)と呼称される病態であり,若干の文献的考察を交えて報告する。
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