Use of a soluble glass bolus to provide a supplement of copper and selenium for grazing cows

1992 
鋼(Cu)とセレン(Se)を補給するために,これら元素を含む水溶性ガラスを,放牧中の雌牛に経口投与した.放牧開始2ヵ月後に,7頭の黒毛和種雌牛に水溶性ガラスを投与し,他の7頭を対照とした.採食草中Cu含量は乾物当り5.5から8.2mg/kgの範囲であった.この結果から,これらの放牧地で飼育されている牛に,Cuを補給することが望ましいと考えられた.またすべての採食草中Se含量は乾物中50μg/kg未満であり,牛のSe要求量をかなり下回っていた,血漿中Cu濃度は,水溶性ガラス投与により増加し,投与後3ヵ月間の血漿中Cu濃度は対照牛と比べ有意(p<4.01)に高かったが,4ヵ月以降では差は認められなかった.血漿中セルロプラスミン活性は,血漿中Cu濃度とほぼ同様な変化を示した.血中Se濃度は放牧期が進むにつれていずれの牛でも減少し,この傾向は対照牛で著しかった.水溶性ガラス投与2ヵ月後には,ガラス投与をした牛におけるSe濃度は,対照牛と比べ有意(p<0.05)に高かったが,それ以降は両区の間に差は認められなかった.しかしながら,投与4ヵ月後までは対照区では血中Se濃度の正常値下限であると考えられている20μg/l未満を示す牛が2頭いたが,投与区ではすべての牛のSe濃度がこの値を上回っていた.血漿中クレァチンフォスフォキナーゼ活性は,水溶性ガラス投与の影響を受けなかった.以上の結果から,水溶姓ガラス投与により,少なくとも3ヵ月間はCuおよびSeの補給が可能であることが示された.
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