A CASE OF ADVANCED ESOPHAGEAL CARCINOMA PERFORMED COMPLETE RESECTION BY APPLEBY'S OPERATION WITH A SEVEN-YEAR SURVIVAL

2011 
症例は52歳,男性.食欲不振,腹部膨満感を主訴に当院を受診した.上部消化管内視鏡検査で下部食道に3cm大の2型の食道癌を認め,さらに腹部CT検査で膵体部に接する75×75mm大の腫瘍を認めた.腹部血管造影では,脾動静脈が腫瘍により圧排狭窄を受けていた.孤立性で巨大な胃小弯リンパ節転移を伴う進行下部食道癌を疑い,手術を行った.胃小弯に位置する腫瘍は膵臓と一塊となり,脾動脈根部は目視できず,腹腔動脈根部で切離し,Appleby手術とした.右開胸開腹の胸部食道亜全摘,膵体尾部脾合併切除を行い,再建は大弯側胃管を用い,後縦郭経路にて胸腔内で吻合した.術後1週間目に縫合不全をきたしたが,保存的治療にて治癒し,術後7年経過するが無再発生存中である.食道癌でAppleby手術を施行することは稀であり,特に再建胃管の血流が最も危惧されるところであり,若干の考察を加え報告する.
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